船を守る猫たち。


英語版wikipediaの、Ship’s catのページから、猫のかわいいレトロ写真と、今はもう失われた船守猫について。

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昔、猫が仕事をしていたころ…

ネズミの被害から、食料や貨物、船のロープや船本体、近代になってからは電気配線を守るために、船で猫を飼うことは航海の安全と乗員乗客の衛生のために必須でした。

昔の猫にはネズミ捕りという、大変重要な仕事があり、猫は益獣でした。

また猫は、乗船中は厳しい規律に縛られる船乗りたちにとって、大事なアイドルでした。

さらに、猫は雨が降る前に顔を洗う、つまり天気を予知する能力があると信じられていたため、天候に命を左右される船乗りたちは、猫を幸運のお守りのように考えました。

アイドル且つお守りでした。

そりゃ愛されるわ。

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専用ハンモックで機嫌良く眠る船守り猫。猫の名前はコンボイくん。愛されまくり。

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船長さんの手から飛び降りるという遊びが好きだったという船守猫。

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こちらは第二次世界大戦中に、米海軍に所属していた猫さん。立派なベストを支給されてますな。

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船で生まれ、そのまま船守猫になった猫さん。大変大事にされたそうです。
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立派な軍服に猫毛がつくのもいとわず、猫をだっこする偉い人。愛だわ。

船を守る、軍艦の猫たち

有名な船守り猫は、多くが軍艦の猫です。

下の写真で猫を撫でているのは、第二次世界大戦前夜の1941年にイギリス首相ウィンストン・チャーチル。撫でられている猫は、ロイヤルネイビー(英国海軍)の戦艦・プリンス・オブ・ウェールズの船守猫ブラッキーです。

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チャーチル首相はアメリカをヨーロッパの戦争に引っぱり出すためにルーズベルト米大統領と会談を行うことにし、この時、チャーチルをアメリカに送り届けたのが戦艦プリンス・オブ・ウェールズでした。この写真は船を降りるチャーチルにブラッキーが挨拶に来た時の写真っていうから、歴史的一枚です。

しかし、悲しいことに、船守猫は船と運命を共にすることがほとんどでした。

ブラッキーはこの写真が取られた4ヶ月後のマレー沖海戦で行方不明になってしまったそうです。戦艦プリンス・オブ。ウェールズを激戦の末に沈めたのは日本海軍でした。
よりにもよって日本…しかも大激戦だったマレー沖海戦。orz。

一方幸運な猫もいました。

第二次世界大戦中のドイツ海軍最大の戦艦ビスマルクの船乗り猫だったオスカーは、三隻の船を渡り歩いた強者で、「不沈のサム」と呼ばれて船乗りたちからその強運を愛されました。

不沈のサムことオスカーは、1941年に戦艦ビスマルクを撃沈したイギリスに救助されて以来、イギリス海軍の船守猫になりました。

その後、ビスマルクを撃沈したイギリスの駆逐艦コサックに、コサックが撃沈されてからは空母アークロイヤルに移されて、船守猫を勤めました。

船が沈むような戦闘中に猫を救出するのがどれだけ大変かということを考えればよくわかります。オスカーはよっぽど愛されていて、人間に懐いていたんだろうと思います。

船を降りた後はイギリスの海外領土ジブラルタル(イベリア半島南部)の総督オフィスでネズミ取りに従事…っていうから、多分普通に飼われていた模様。そして最後にはイギリスにわたり、船員のためのホームに引き取られて穏やかに晩年を過ごしたそうです。

第二次大戦中の敵国ドイツの猫が、イギリスへ。

船守猫に対する船乗りたちの深い愛を感じます。

猫は癒し 猫はお守り

現代では衛生的な理由から軍艦で猫を飼うことはできませんが、民間の商船や沿岸警備隊の船では今でも猫を乗せている船があるそうです。

人間が広い海の上で心細さを覚えたとき、猫さんのマイペースさに救われるんだろうな。

まああとやっぱりかわいいしね!

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