10月の後半から11月の始め。ネパールでは「ティハール」と呼ばれるヒンズー教のお祭りが催される。
「ティハール」はいわゆる収穫祭。
吉祥の女神であるラクシュミー女神を迎えて、5日間に渡って富と繁栄を祈る。初日はカラスの日、2日目は犬の日、3日目は女神ラクシュミーを敬い、四日目は家族の長寿と健康を、5日目は姉妹から兄弟へ祝福を送る。
犬を敬い、感謝する2日目はククル・ティハールと呼ばれる。
ヒンドゥー教では、犬はヤーマ神(仏教でいう閻魔さま)の使者。ネパールに暮らすすべての犬が幸せというわけではないかもしれないが、一般的にネパールでは犬は大切にされ、野良犬であっても人々から餌をもらって、のんびり暮らしている。
お祭りの日は、神の使いとしての敬意と、そして犬の忠誠心に感謝こめて、花飾りと「ティカ」と呼ばれる赤い粉が犬に贈られる。
赤はヒンドゥー教の聖なる色。
祝福を受け取る警察犬。
野良犬にも花飾りを贈られ、ごちそうをふるまわれる。
伝説では、花飾りをつけた犬がおかしな行動をするのは禍の予兆なのだとか。
2015年4月にはネパールで大きな地震がありました。きっと今年はネパールの人々にとって辛いことの多い年だったことでしょう。ネパールが復興され、この幸せなお祭りが守られますように…
転載元:spotlight、風の旅行者「ネパールのお祭り」、Danger dog blog