スポーツハンティングの現実。アメリカの歯科医がジンバブエでライオンを密猟した件。


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ジンバブエのワンゲ国立公園のちょっと外で起こった密猟事件について。

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いったい何がどうなって

米ミネソタ州で歯科医院を営む歯科医師のウォルター・ジェームズ・パルマーという男が、ジンバブエを訪れてワンゲ国立公園で保護されているライオンを射殺。

殺されたのは、13歳の雄のセシル。セシルは黒いたてがみがのハンサムなライオンで、人気のある、有名なライオンでした。

報道により事件を知った多くの人々から非難が殺到し、本人の顔写真がさらされ、パルマーの歯科医院の評価は最低に下げられました。

海外で大きく報道されたこのひどい事件について、日本国内報道では、殺されたのがイケメンの人気ライオンだったから激しい抗議が起こっているかのようなミスリードが若干見受けられるので、すごく悲しいけれどまとめます。

ハフィントンポスト:ジンバブエの人気ライオン、射殺した米狩猟愛好家に非難殺到
読売新聞:惨殺された人気ライオン、米歯科医が密猟疑い

事件のあらましを箇条書きでまとめると、こういうことのようです。

  1. ガイドに55000ドルもの高額の報酬(約680万円)を支払って
  2. 有名な美しい人気者のライオンを狙って
  3. 公園の外の狩猟区に誘い出し
  4. 銃よりも殺傷能力の劣るクロスボウを使用して傷つけ、
  5. 40時間にもわたって追い立て、それを撮影させ、最後はライフルで射殺し、
  6. 毛皮と頭部を持ち帰るという、猛獣狩りが趣味の人間が、
  7. 歯科医とはいえ、医者で、
  8. しかも初犯ではなく、以前にもクマの狩猟で虚偽を侵し、
  9. どちらもガイドのせいにしている

イケメンライオンが殺されたから非難が轟々とわき起こってるわけではなく、パルマー氏のしたこと、スポーツハンティングというものの実態があまりにも卑劣で、残酷だから、非難殺到しているんですよ。

あと犯人が歯医者とはいえ、医者だったというのが恐ろしすぎる。

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付近の住民が、彼に殺されたであろう動物たちの死を悼んで、パーマー氏の歯科医院の入り口に置いたぬいぐるみ。

パーマー氏の声明は、

一連の旅行は全て合法で、適切な処置に則って行われたと認識している。私が狩猟したライオンが、地元で良く知られた、人気のあるライオンだったことは全く知らなかった。合法的に狩猟を行うため、地元のプロのガイドの指示に従った。私が自分の趣味を追求し行ったことがこのライオンの命を奪ったことを深く後悔している

要約:有名なライオンを殺したことは後悔してます、知らなかったの。でもやったことに違法性はないし、あったとしてもガイドのせい。

これはひどい。

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黒いたてがみが立派で人気だったというセシル。ほんとにきれいなライオンだなあ。

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またとても遣り切れないのが、セシルの死により、彼の子供たちもまた死に追いやられることです。

ライオンの群れは、一夫多妻性で、雌の血縁グループが優れた雄を夫に迎えるというシステム。

こういう群れを作る動物の場合、雄が入れ替わるときに、前の雄の子供がまだ小さい場合は、全員殺されてしまいます。前の雄の血を引く子供が憎いとか、そういうことではなく、授乳が必要な子供がいると雌が発情しないために、新しい雄は子供を殺して雌の発情を促すんですね。

雌は子供を守ろうと必死で抵抗しますし、子供が死んだらとても悲しみます。でも、しばらくすると発情して、次の雄との子供を作っていく。そのこと自体はもうシステムだからしょうがない。

ただ、自然な状態の中での雄の交代ではない。それがかわいそうでなりません><

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最後に撮られた生きているセシル。

スポーツハンティングはもう禁止にするべき。
こんなものが許可されているだなんて、本当に悲しい。

ジンバブエのような貧しい国にとっては、外貨獲得の手段なんでしょうが、すごく悲しくて、すごく悔しいです。

転載元:boredpanda

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